システムとモデリング

modelica, Julia, Design Structure Matrix, SysML, 他モデリング全般について。

究極のモデリングツールは紙とペン~文房具の紹介~

どの媒体にモデルを描画するか………これはモデルを書く上で常に考えなくてはいけないことです。通常は再利用や修正のしやすさなどからPC上にデータとして描画したり、最近ではipad pro のスタイラスペンで描画することになるかと思います。ただ、昔ながらの紙とペンでモデリングする機会も未だ多くあります(外出中などは特に)。

 

紙とペンでのモデリングの利点はなんと言っても書き出しの速さです。モデルの構造をふと思い浮かんだ際には、それが消えてしまうまでに急いで書き残す必要があります。PCでソフトを立ち上げている余裕はありません。また、PCでは体験できない書き味の滑らかさも大きな特長ですが、これは最近のipadsurfaceスタイラスペンに追いつかれつつあると感じています。

 

おすすめのペン

これはあくまで個人の感想ですがモデリングする際のペンに必要なのは

・書き味が軽くて滑らかさ

・安いこと

が必要だと考えています。モデリングは一発で良いモデルをいきなり書けることは無く、何度も書き直すトライアンドエラーが必須になります。一方で書く対象自体は精密さの全く要求されない大雑把な図で良いので、とにかく簡単に雑にたくさんかけるペンが優位になります。また、たくさん書く用途であればインクの消費が早いためランニングコストを下げるために安価なものである必要があります。

 

この点からまず候補に上がるのが【パイロット Vコーン】です。

 

パイロット Vコーン【黒】 LVE10EFB
 

 このペンはA4用紙1枚に1分で頭の中の情報を書き出すことを提唱したベストセラー「ゼロ秒思考」でも紹介されている、書き味サラサラなペンです。この本の読者の方々からもかねがね好評なようですので、まずはこれを試してみることをおすすめします。

 

 僕も過去しばらくの間Vコーンを使っていたのですが、このペンは確かに書き味・価格に関しては素晴らしいものの明確な弱点があります。それは

・キャップ式であるため、書き始める前に必要な動作が多い。

・インクが乾くのに時間がかかり、ガシガシ書いていると気付いたら手が真っ黒になっていたりする。

 特にキャップに関しては致命的で、書き出しに時間がかかるためそれだけでモデルを書くという意欲が薄れてしまいます。インクの件も、右利きの人ならともかく左利きの人間は手が文字にあたりやすく、大変厄介な仕様です。

 

 上記のようなこともあり、【パイロット Vコーン】よりおすすめしたいのが下記の【ゼブラ サラサドライ】になります。

 

 これはVコーンと比較した場合下記のようになります。

・書き味はVコーンよりやや劣る~遜色ない程度

・ノック式なので書き出しが早い

・速乾性インクなので手が汚れ辛い(でも若干は汚れる)

・価格はVコーンと同程度

 

個人的にはサラサドライを強く薦めたいと思っております。わかりませんが「ゼロ秒思考」で提唱されているメモ書きにも有効なはずです。