今回はJuliaのパッケージ"Weave.jl"を使ってjupyter notebookのように文章とプログラミングの演算結果を同時に掲載できるノートブックを作っていきます。 "Weave.jl"と数値計算に強いJuliaを使えば簡単に技術資料を作ることができそうです。
Weave.jl
ドキュメント
レポートの作成
レポートとして下記ファイルを出力します。 拡張子は.jmdとなります。おそらくRMarkdownの拡張子が.rmdなのでそこからjmdにしたものと思われます。
# はじめに weave.jlのテストファイルです。 コードは以下のように書けます。 ~~~julia using Plots x = 1:10 y = x.^2 plot(x,y) ~~~ ## Markdownのように書けます. * こんな風に 数式も書けます $$ y = x^3 $$ 以上。
書き方はRMarkdownに似ています。プログラムはRMarkdownと同様にコードチャンクの中に書く形になります。 仮に上のプログラムをweave_test.jmdという名前で保存します。このときの保存パスはjuliaのカレントディレクトリとします。 カレントディレクトリの場所はjuliaで
pwd()
と入力すればわかります。
ファイルの出力
HTMLの出力
weave_test.jmdのパスと同じ場所に下記weave_test_html.jlを作成し、実行します。
using Plots using Weave weave("weave_test.jmd",doctype = "pandoc2html", out_path=:doc)
これによりweave_test.jmdと同じ場所にweave_test.htmlが作成されます。
注記)この方法でhtmlを出力するにはpandoc2が必要になります。
doctype = "md2html"
にすれば必要ないとドキュメントには書いてありますが、私の環境では成功しませんでした。
Markdownの出力
HTMLと同じように以下で実行すれば.mdのファイルが生成されます。
using Plots using Weave weave("weave_test.jmd",doctype = "github", out_path=:doc)
今回はここまでにします。