浅学ながらISM(Interpretive Structural Modeling)という手法を最近知りました。この方法は主に社会システムに用いられる手法で、要素間の関係を多階層有向グラフで表現するものです。
参考となるWEBサイトは以下のようなものになるかと思います。
このISMですが、実施の手順は以下となります。
- 要素間の関係を隣接行列で表現する
- 隣接行列から可到達行列を計算する
- 可到達行列をレベル分けし、並び替える
- 強連結成分を縮約する
- 並び替えた可到達行列から、冗長性を削除した骨格行列を作成する
- 骨格行列を元に有向グラフを描画する
DSMとの関連性の高い言葉がちらほら出ていることがわかると思います。 実際、(2値)DSMのシーケンシングと非常に似ていると思います。なぜなら隣接行列は2値DSMそのものですし、多階層有向グラフはシーケンシング後のDSMに凡そ該当するからです。
しかしなぜわざわざISMを勉強する必要があるのか?というと、日本語文献がISMの方が充実しているからと言えます。DSMの日本語文献は非常に少ないので……
以上、ISMの手順を日本語で勉強すれば、DSMのシーケンシングについての理解が深まるかもしれないという話でした。今回はここまでにします。