Twitterのタイムラインに以下のようなつぶやきが流れてきました。
#ピクサー展 にきたら、PMを経験した人なら吐き気をもよおしそうなプロジェクト進行の図を見つけてしまった pic.twitter.com/5Z1IMSLyLo
— りょかち (@ryokachii) 2019年6月1日
ピクサー映画の製作工程のようですが、緑の矢印でウォーターフォールのような流れになっているように見せかけて、薄い矢印で前工程への戻りが頻繁に発生していることを表しています。
DSM表現
この工程をDesign Structure Matrixで表すと次のようになります。
対角要素より右上に非ゼロ要素が多いので、この工程はやり直しの多いものだということがひと目でわかります。
またこの工程を有向グラフで描画したのが次の図で、やはり要素ごとが複雑に絡み合っていることがわかります。 このような複雑な工程をマネジメントするのは大変でしょう。
シーケンシングによる工程改善
DSMのシーケンシングによる工程改善を検討しましたが、可到達行列法のアルゴリズムを適用したところ、現在の工程順が最善という結果になりました。さすがピクサーはそのあたりも考えているのでしょうか。
今回の工程の可到達行列は以下のようになり、ほぼすべてが非ゼロ要素になってしまっていますので、この工程全体が1つのクラスターと認識されるようです。(正確にはStory&Artとそれ以外の2つのクラスターが存在します)
せっかくのDSMが工程改善に使えず残念でした。今回はここまでにします。