こんにちは!Otepipiです。
前回の更新から2週間近く空いてしまいました。この間色々とSysMLのモデリングソフトウェアを試していたので纏めたいと思います。
前提条件
自分は今までこのブログに掲載していた各種SysMLダイアグラムをdraw.ioというウェブサービスを使って描画していました。
Flowchart Maker & Online Diagram Software
draw.ioはフリーで枚数制限無くダイアグラムが書けて、保存先も各種クラウドサービスやローカルを選ぶことができます。エクスポートできる拡張子も豊富にあるなど、フリーの描画ソフトでは群を抜いていると思います。 さらにSysMLの各種コンポーネントが予め用意されているのでダイアグラムの作成がとても捗ります。 なのでこのdraw.ioを特に不満なく使用していたのですが………
描画ソフトで作ったダイアグラムはモデルではない
これまでdraw.ioでSysMLのブロック定義図やアクティビティ図を描いていましたが、これらはあくまで「図」で、「モデル」とは異なるものです。図を書くことは、真の意味のモデリングではありません。 自分がどれだけ理解しているかは怪しいですが、SysMLの言うところのモデルとは各種value、名前、関連などの要素で構成されたブロックまたはアクションそれ自体であり、動的なものです。 ブロック定義図やアクティビティ図はそれらモデル同士の関係を、ある観点から描画したものに過ぎず、絵である以上静的なものです。言うならばモデルの断面図と言った感じでしょうか?
そしてこのことからSysMLで言うところの「モデリング」作業には描画ソフトではなく専用のモデリングソフトウェアが必要になります。
SysML対応モデリングソフトウェア
各種SysML対応ソフトウェアをまとめていきます。
有料ソフトウェア
astah SysML
astah SysMLシステムモデリングツール | Astah
- 日本企業によるソフトウェアで当然日本語対応
- 1ラインセンス 12,000円/年
- 評価版あり
Software ideas modeler
- 日本語非対応
- 1ライセンス 114ドル(永久ライセンス)
- 評価板あり フリー版もあるにはあるのですが、これだとUMLしか使えません。 SysMLに対応するには有料のPREMIUMが必要になります。
Enterprise Architect
- 日本語対応
- 1ライセンス 79,400円(永久ライセンス)
- 評価板あり
SysMLの使用にはシステムエンジニアリングverが必要で、それを購入する場合1ライセンス79,400円とかなり高額です。 個人向けでは無さそうですね。
無料ソフトウェア
Modelio
- 日本語非対応
- 無料
Papyrus
この中から、特に無料ソフトウェアのModelioとPapyrusを導入してみました。
導入してみて
結論から言うと、ModelioもPapyrusも私のPC(win10 core i7 メモリ8GB)では動作がモッサリすぎてストレスが貯まる一方でした。 結局今でもdraw.ioのお世話になっています。私が作成しているようなモデルは複雑ではなく修正作業もほぼ無いので、「描画」で十分という面はあります。 モデリングソフトウェアは便利なのですが、動作が重いということが問題だと今回わかりました。 私のPCのスペックアップをすれば解決するかもしれません。