こんばんは!Otepipiです。
前々回の記事にありました遠心ポンプのリバースエンジニアリングについて取り組んで見たいと思います。
遠心ポンプの要求図
まず遠心ポンプの要求と機能について考えてみます。
我々がポンプに求める要求は大体以下のようなものと考えます。
・送液すること(液を送ることがポンプの役割)
・液漏れしないこと
・長期間の運転を可能にする
・動力は……(電気の場合が多いのでここでは電気とする)
また、それぞれの要求について分析して具体化していきます。
・送液すること
→液に仕事を与える必要がある
→仕事の一例として、ここでは遠心ポンプがテーマなため遠心力
・長期間の運転を可能にする
→必要な項目の一つとして、運転することで発生する摩擦熱を取り除かなければならない
→ポンプを冷却する必要がある
・動力は電気
→動力を伝える要素も必要
このように分析した結果下のような要求図ができあがりました。
ブロック定義図を盛り込む
ここに以前の記事で作成したポンプのブロック定義図を参考に、各要求に対応するポンプの構成要素を先ほどの要求図にあてはめていきます。
↑のブロックのうち要求図の各機能に関係のあるブロックを要求図にあてはめます。
要求とブロックは<<Satisfy>>で接続します。
これでポンプの「機能」と「構造」の関連を一覧することができました。しかし最後の図で記載されたポンプのブロックはポンプの構成要素全体の一部でしかありません。ポンプの本体部分などのブロックは、それに対応する要求が今回出てこなかったため、組み込むことができませんでした。ポンプ本体の要求を作るとしたら「ポンプを固定する」「衝撃を防ぐ」などが考えられrます。
この図を参照して、同じ機能なのに異なる構造を持つポンプなども考えられるかもしれません。
今日はここまでにします。