私は制御工学についてはズブの素人なのですが、最近この分野に興味が出てきたので関連書籍をたまに読むようになりました。
その中で今回紹介したいのはこちらの本です。
- 作者: Philipp K. Janert,野原勉,星義克,米元謙介
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2014/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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古典制御を中心として扱っているのですが、その中でもかなり異色の本だと思います。書籍中で紹介されている例題が
・キャッシュヒット率
・広告配信
・サーバーの数の調整
・キューの長さの制御
・冷却ファンのスピード
・ゲームエンジンのメモリ消費制御
と、コンピューター関連ばかりです。他の本でよく出てくるバネマスダンパや倒立振子やRLC回路についてはほとんど出てきません。
この本は数学的な理論よりもフィードバック制御という概念の説明に重きをおいているようです。言われてみると、他の書籍は理論の解説が中心で思想や応用先については言及が少なくありきたりであったかなと思います。
制御の面白い応用先に興味があれば、この本はおすすめです。
Pythonのシミュレーションコードも掲載されていますので、また当ブログで紹介したいと思います。
短いですが今回はここまでにします。